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クラウン マジェスタ という車

プリウスインサイトなどのハイブリッド車が話題ですが、
クラウン・マジェスタという車をご存知でしょうか?

まぁ、スノーボーダーが乗るような車ではありませんが・・・。

立派な高級車です。

日本文化では「車」というものは、対外的にも大きな影響を持つ
ものだと思います。

その昔で言えば、
母:「お父さん、クラウンって素敵な車ね」
父:「クラウンは社長が乗ってるから同じのは乗れないな」
母:「そうね、じゃぁもう1つ下のクラスの車は?」
父:「マーク2は部長が乗ってるんだよなぁ」
母:「車を買うにも、会社に気を使うのね」
父:「当然だよ、出世に影響するからな。カローラでも買うか」

これが日本文化。
特に「車」はその人の会社での立場や収入も映し出しやすい。

これは今でもゼロではないと思います。

で、マジェスタ

通常のクラウンよりも1ランク上のグレード。
「走行性能」ではなく「ラグジュアリー」という意味で。
しかも日本人のコダワリを知り尽くしたトヨタらしい贅沢な作り。

トヨタにはメルセデスBMWを対抗馬とするレクサスがあります。
レクサスは車そのものだけでなく、売り方からすべてがハイソサエティ向け。

となると、クラウン以上でレクサス以下というポジションに
ジェスタを抑えなければいけないわけです。

クラウンもマジェスタもレクサスのLSも、全部「ほぉ~!」と唸るほど
イイ車ですよ。

車両価格はLSの大きいので1500万くらい
ジェスタ 800万くらい
クラウン 600万くらい

LSは対抗馬との価格設定の問題もありますから、こういう価格帯に
なっちゃうんですね。なっちゃうと言うか「してる」と言うか。

クラウン以上でありレクサス以下である、というマジェスタ
作るのがどれほど難しいか!

私は学生時代に車のデザインを専攻していたことがありまして、
「はい、今回の車の条件書です」と渡される資料は、全部読むのに
丸一日かかるくらいの内容が書かれていました。

家族構成から何から何まで、「この人が買いました」という個人情報を
すべて書き出したような、細かい細かい内容。

その「条件」を満たしていないと、どんなに自信を持ってプレゼンしても、
「お前バカか?」と一蹴される。

そのときはエクステリア(外装)のデザインだけでしたが、全体のデザインと
全体の図面と、10cm間隔の縦横両方の断面図。膨大な図面の数。
で、期間が3週間・・・寝不足で死ねましたねぇ(笑)。

パッと車を見たときに「この車は高そうだなぁ」って、なんとなく
わかりますよね?

この「なんとなく」というのが重要なんですよね。
「オーラがある」とか言う人もいますが、ちゃんとそういうのも設計に
計算されて組み込まれています。

視覚効果や心理学、もちろん人間工学や材料工学も含め、計算されたうえで
「なんとなく」を現す。

「最高の物を作る」というのは、それほど難しくないんですよ。
「2番目」のほうが難しい。
しかも「最高から何かを引いて2番」という作りじゃくて、それはそれで
最高なんだけどレクサスよりは下のグレードになる、という微妙なとこ。

クラウンだって、それだけ見たら国産最高級車って言われても納得ですからね。

社長がLSで、部長がマジェスタ、課長はクラウン。

う~ん、こういう細かい気遣いができるのは日本の会社ならではですね。

こういう日本独特の車文化。面白いですねぇ。